ヤッホー! と愉快な山仲間

第47回「三歩下って大番頭の影を踏まず」の巻
モモコ
とことん大番頭の後ろに従うモモコ


当日のデーター
日 時:平成15年12月29日
天 気;晴れ時々曇り風強し
参加人数:9名
歩行時間:5時間
ウ〜ノ歩数:22440歩
スケジュール:新宿駅7:01発--小涌谷駅9:20着--小涌谷登山口9:30発
--千条の滝9:40--宮の下分岐10:15--浅間山(802m)10:25--小涌谷分岐
--鷹巣山(834m)10:55--飛竜ノ滝11:45着--昼食--飛竜ノ滝12:30発--畑宿1:10着
--甘酒茶屋14:40発--元箱根15:25着--箱根湯本--入浴・マッサージ(ひめしゃらの湯)
--打ち上げ(居酒屋鈴鹿)---箱根湯本--新宿--解散


03年最後のヤッホーは「箱根;浅間山・鷹巣山コース」、ご案内はあの「バホバホカパカパ」靴のミヤマンでございます。
年も押し詰まった12月29日朝7時新宿小田急急行発。紅隊長曰く「こういう人の行かない時に行くのがいいのよね」。ホント、ホント電車はガラガラ。箱根湯本に近づくにつれ真白き富士が眼前に広がる。ウ〜ノが「よく見ておいて。今日のコースからは見られないかもしれないからね」、そうなんだァと皆して身をのりだして観る。
天下の券
箱根登山鉄道
箱根富士登山鉄道に乗換え小涌谷に9時20分着。ウ〜ノとの連携プレーよろしき時宗が「天下の券」を手配してくれたので乗り換えもスイスイでした。この箱根フリーパス「天下の券」甘酒茶屋・ひめしゃらの湯も割引とあって有り難い!
箱根登山鉄道の車内で早くも盛り上がる
小涌谷駅
千条と書いてちすじと読む<千条の滝>にまづは到着。手を差し伸べるとほんのり温かい。宮の下分岐に10時15分着。これより浅間山をめざします。みんな元気いっぱい。ただし思いのほか風が強く木々もうなりをたてています。講談教室で練習中の「宮本武蔵」の一節に箱根の道中の話が出てきます。「さん、あれはなんて和歌だったかしら?」「波の音 聞かじと山に住みぬれば またうく聞きぬ 峰の松風、でしょ」そうそう、波の音がうるさいからと言って山に住めばやっぱり松の音がうるさい、という歌。今日の箱根山はうるさいどころか冬の向かい風、それでも歩を進めるうち体はぽっぽっとしてきます。私はさぞ寒かろうと普段より多めに着込んできたけれどどうも違うよう。
浅間山
浅間山山頂付近で
モモコとトモヨージ
そんなおしゃべりの余裕をのこして浅間山(せんげんやま)に到着。標高802mなだらかな丘の頂きといった感じで森林の向こうに冠岳、神山、駒ヶ岳が望めます。「あの冠岳の向こうに富士があるはず」とウ〜ノの解説。心地よい疲労。ここで立ったままの小休止をして鷹巣山に向かいます。この広くてなだらかな尾根歩きにスイスイと歩を進める事ができました。途中相模湾を見下ろすところを通過。鷹巣山の山頂(834m)には鷹巣城跡とあります。かつて秀吉の小田原攻めにそなえ後北条氏が築城した箱根山の諸城のひとつ、というわけです。ポツポツと雪の跡が見受けられます。東京でも何日か前に降ったあの雪がここでは解けずに残っているのでしょう。風が非常に強いのでお弁当はもう少し先で、ということになり次のポイントの<飛竜の滝>を目指します。杉林を抜けるころ、風はいよいよ強まり葉を落としているはずの木々が重層的にうなりをあげます。これぞ自然のかもし出す荘厳なる「第九合唱つき」。不思議なことに風に向かうことが少しも苦ではありません、9人がひとかたまりになった心地です。
初参加のモモコとトモヨージ

12時前飛竜の滝到着。風を避けてお弁当を広げられるところまできたとき、みんなあっと声をあげました。確かに(竜が飛んでいるよう)という形容がぴったり、天まで届かんばかりの雄渾な姿を見せたのです。「上段15m、下段25m県下最大級」とありました。滝を前に苔むした岩場の、各自思い思いの場所に腰掛けお弁当を広げました。さあ、うわさのヤッホーコーヒータイムです。浜タンがコーヒーパックを開けカップにセットし、ウ〜ノ・時宗両氏が火をおこし出しました。皆はおにぎりをほう張りながらじっと手元を見つめています。二度目に湯を沸かしたときのことです。湯沸かしからふきこぼれてウ〜ノの手袋に湯がしみてきた。とその時にマリアンがさっと手をだして拭こうとしたのです。「来るな!」と瞬時に怒鳴るウ〜ノ。この声に驚きバランスを失ったマリアンは伸ばしかけた手を虚空にきってウ〜ノの脇に半回転するように尻餅をつきました。一瞬のことです。ひやっとした私たち。マリアンは「フワ〜ン」という顔で座ったままです。驚いた事に浜タンのコーヒーはマリアンの足の間にあって無傷でした。しかもマリアンはどこも痛めた気配なし!これがうわさのマリアンね、と納得するミヤマンでした。
飛竜ノ滝
飛竜ノ滝にて
甘酒茶屋
立看
甘酒茶屋にて囲炉裏を囲み暖をとる。あれぇ男性陣は凍えてる?
さあ寒くてあったか〜いお昼を済ませ、午後のハイライト<甘酒茶屋>と<箱根旧街道>に向かいます。「一度腰をすえると体が冷えてかえって辛くなる」と紅隊長が言ってましたが、まさにその通り、畑宿から甘酒茶屋に向かう途中、カメラ係りのトモヨージがギブアップしたのです。久しぶりに山に来たのと器材が重かったことが重なったのでしょう。足が上がらないというので皆と別れてバス停まで彼は引き返したのです。これが山のまん中だったら?とギブアップの方法を学ばせてもらいました。甘酒茶屋で再び合流し、箱根湯本での再会を約し、私たちは箱根旧道を元箱根へと向かいました。
こんなに辛い、とは思わなかったというほど辛い道のりでした。バンビモモコが飛ぶように前を行くのを見ながら「一歩一歩進めば進む」と言い聞かせながら歩きました。旧道一里塚にも「橿の木の坂を越ゆれば苦しくてどんぐりほどの涙こぼれる」とあります。涙が出るか、目の玉が出るかという路を雪に見えかくれする石畳の美しさもろくに観賞する余裕がありませんでした。無事箱根湯本でトモヨージと合流し、「ひめしゃらの湯」でご褒美の温泉につかりました。夜になっても風は止まず露天風呂はもうもうと湯気をたちあげ、そして上弦の月が煌々と冴え渡っていました。湯上り後、私は持参の針でトモヨージの足に手早く治療をしてあげました。本当にヤッホー隊は「持ちつ持たれつ」です。さっぱりした私たちは年内最後の締めの飲み会をとりおこないました。このとき「帰りの切符を買っておけば安心でしょう」と言われ、なんと紅隊長時宗が店に荷物を置くや駅へ切符を買に走ってくれたのでした。やっほー紅隊の魅力はほんとに尽きません。
(文責;ミヤマン、写真;トモヨージ、編集;ウ〜ノ)