| 8時30分、「天城山荘」を後に、路線バスで、「天城峠」や「新天城トンネル」、「二階滝」、「寒天橋」などを通り、 9時40分、八丁池口に到着。往路は青スズ台を通って「八丁池」に向かい、復路は水生池にぬけるコースだ。今にも泣き出しそうな空模様だが、寒さは思ったほどではない。 |
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| ゆるやかに上るオオルリ歩道、コルリ歩道を進むと、ブナの巨木が濃い霧に浮かび、時折、杉の密林から巻き上がる風の音が、遠くの怒涛のようにも聞こえる。橙色のヒメシャラは木肌がしっとり潤って艶かしい。初冬の山でがんばっているモミジの葉が、陽だまりで黄金色に光っていたりする。鮮やかな紅色のモミジも。 10時15分、1236mのピーク、青スズ台に到着。展望を霧のベールが覆って、幻想的だ。このあたりは野鳥の森で、鳥を図解した案内板があり、その中の「アカゲラ」がこの日のカゲロフのファッションにそっくりで、思わず「アガゲラくん」と呼んでしまった。ここから先はゆるゆると下って、いよいよトーサンゆかりの地、天城火山のカルデラ湖「八丁池」へ! |
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| 私マリアンは生前のトーサンを存じあげないが、昨晩の夜話に聞くところ、トーサンは多くを語らず、行動で示す人。何よりも山を愛する方だったようだ。故人を偲ぶように、10時40分、八丁池到着とともに雨がぱらついた。池水は浄らかで、八丁あるという池の周囲は濃霧に隠れ、無限を感じさせる。トーサンのいる天国がすぐそばにあるみたいだ。 | ||||||||||||||
| 10時45分、八丁池を出発、水生池方面へ御幸歩道を下っていく。天城縦走路との分岐で、ウ〜ノ大番頭以下、「今度は、ここから先へ天城縦走を!」と、誓いを立てる(天城山荘を定宿に)。でも、天城の山の奥深い大自然は、十分に満喫できた。ブナの原生林、ヒメシャラ、杉やヒノキの緑、生い茂る熊笹、目の覚めるようなモミジの錦、足元には苔むした岩、落ち葉の絨毯が茶色だったり、黄色だったり。下るにつれて霧がはれて、周囲の色彩が鮮やかに見えてきた。 | ||||||||||||||
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| 12時20分、水生池に到着。紅葉盛りのモミジが清流に映え、山里の風情だ。伊豆の踊り子の主人公が泊まった宿があり、文学碑もあるが、今は文学的なことよりも、昼食が問題だ。バスの到着時刻が迫っている。水生池下バス停から、踊り子歩道に下りて、わさび田のある川原で慌ただしくお弁当を広げた。のどかな場所での早食いというのもまた一興だ。恒例のコーヒーはナシだった。 |
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| 13時15分のバスで、修善寺駅に。あとは温泉でのお楽しみが待っている。萬調べ人時宗さんが駅のパンフで素早く探し当てたのが、なにやらノスタルジックな「筥湯」という外湯。鎌倉二代将軍源頼家が入浴した伝説の湯だと書いてある。フリーパスをフル活用して修善寺温泉へ。桂川にそって温泉ロマンただよう路地を通り、渡月橋をわたると、目指す「筥湯」の目印の望楼があった。まだ新しくて、さっぱりした雰囲気の檜風呂だ。ゆっくり温泉につかった後、望楼に登ると正面に「修善寺」があった。まだまだ楽しみは続く……。しめくくりの打ち上げは「禅寺そば」に決定。本格的なお蕎麦の店で、肴にあつらえた「天城越え」ならぬ「天城和え」は、わさびが効いた山菜の粕漬けで、「これさえあれば」と隊長も絶賛。お酒がグイグイすすんだ。山の疲れを温泉で癒した後の美酒……、この世の極楽だ! 天国のトーサン、これからもずっと我々を見守っていてくださいね。 (文責;マリアン、写真&編集;ウ〜ノ) |