ヤッホー! と愉快な山仲間

第42回「さすが富士!やはり奥庭!」の巻
奥庭展望台
奥庭遊歩道展望台にて


当日のデーター
日 時:平成15年7月21日
天 気;晴れ時々曇り
参加人数:6名
歩行時間:4時間
ウ〜ノ歩数:11576歩
スケジュール:新宿駅6:44発--高尾--<中央線普通>--河口湖駅9:26着--<バス>
--富士スバルライン--精進口三合目10:00--奥庭荘12:00--奥庭遊歩道--昼食
--御庭--お中道自然探勝路--河口湖口五合目15:00--<バス>--河口湖駅15:40
--開運の湯--<入浴>--河口湖駅18:20発--新宿駅20:28着--解散


日本列島に梅雨前線がまたがり、九州で土砂被害を出した豪雨から一夜明けた雨の朝、新宿駅ホームに心強い助っ人が現る、元祖小原流湯沸かし屋ショースケさんだ。なにしろ女性メンバーは紅隊長をはじめ4人とも富士山は生まれてはじめてだから。
河口湖駅9時35分発のバスに乗り込み、いざ精進口三合目へ。雲の中を突っ切ってる走る富士スバルラインで、バスに揺られること30分。やっほー隊の「おっとり粗忽屋」の私マリアンが、下車するときに往復キップを見失った。親切な運転手さんが「帰りにいっしょにだしてくれればいいから」と言ってくれた。バスが走り出したらズボンの右ポケットからキップが出現。(何度も探したはずなのにトホホ……)
五合目分岐
太古の森
河口湖五合目への分岐点で
踊るコハダ姐
太古の森?
妖しき群生植物
「芸術はバクハツだぁ」とコハダ姐さん
精進口三合目は、さりげない登山口だ。高度約1700m、梅雨だというのに、なんとも空気の爽やかなこと!太古の森へ迷い込んだような静けさと大自然。このコースはいわゆる山頂登山とは違い、味わい深い富士山中腹の森林地帯だ。すれ違う人はほとんどなく、道標も少ない。生い茂るのは淡褐色のダケカンバや、コメツガ、シラビソ、マツタケが生えるアカマツなど。苔むした老木、玲瓏たる鳥のさえずり、半透明の妖怪じみた群生植物、ヘマタイト(酸化鉄)の上に立ちはだかる倒木の数々……、岡本太郎のオブジェのような木の株の前でポーズをとる軟々亭コハダ姐さんまでが、異界の人のように見えてくる。一休みした場所は、京都のどんな庭園もかなわない雄大な「天然の大庭園」といった佇まいだった。
次第に霧が晴れ、森林を透かして富士の稜線がのぞきはじめた。歩きつづけると高度2000mあたりの森林限界で、いきなり視界が開け、ピーカン照りといっていい空が広がった。なんとドラマチックな、神の演出であることか! ウ〜ノさんの企画・演出もお見事だ。シュールレアリズムの画のような空……しかし、これが本当の空なのだろう。燦々とふりそそぐ陽光のもと、山頂に雲の帽子をかぶった富士の赤黒い山肌も、雪渓も、くっきりとリアルに感じ取られ、富士のふところに抱かれているような気持ちになってくる。「これが遠くから憧れていた富士山なんだ」と、紅隊長も感慨深げだ。「周辺の山々から望む富士は、本当に神秘的」と、いつかさんが教えてくれた言葉を思い出す。地を這うような潅木や高山植物に混じり、下界の穢れを知らぬシャクナゲが、可憐な淡ピンクの花をつけている。
この先は「奥庭」までほぼ水平な、起伏の少ない道が続く。紅隊長は、弱音ははかないけれど、いつもの太陽のような笑顔が消えている。高度2000mは隊長にとっても限界なのか?
おひけぇなすって!
シャクナゲと紅 シャクナゲ
シャクナゲに手をかざす紅さん
シャクナゲの花

12時15分、「雲の上の別天地」といわれる「奥庭遊歩道入口」に到着。高度2300mあたりの、風雪に絶えた植物がおだやかに迎え入れてくれる。奥庭荘に荷物を置いて、石畳の坂道を上ると、小高い丘の絶好のビューポイントに。手前が大きくくぼんだ風変風変わりな富士山がまた一興。遊歩道を一巡りして、奥庭荘で昼食。コケモモのジュースも、きのこ汁も、誠に結構なお味でした。しかし粗忽者の私は新宿のホームで買ったはずのお弁当がなぜか見つからず、コハダ姐さんに鮭おにぎりを分けてもらった(ゴチになりました!)。バイタリティーあふれるキャリアウーマンメガミータのパックからは、いろんなお菓子がざっくざっくと出てくる。食事を終えて奥庭荘を出ると、可愛いビンクの花が目にとまる。ここに来るまでにもたくさん生えていた花が「コケモモ」と判明。
13時15分奥庭荘を出発。15分ほど急坂を登って御庭バス停に。ここから御庭の約0.9kmの上りに入る。紅隊長の具合がヨロシクナイようなので大沢崩れは割愛し、お中道自然探勝路を河口湖口五合目へ向かう。高度2500mあたりでいつしか日はかげり、雲がかかってきた。山腹が深くえぐられた富士は、北斎の画に勝る迫力だ。そのまま顔料になりそうな火山灰を踏みしめて、山頂登山のマネゴトをしてみる。見下ろせば雲の切れ間に、青木ヶ原樹海や、山麓の湖が見え、すぐそばの枯れ枝の先に止まった小鳥が、ウ〜ノさんの口笛に誘われて珠をころがすように鳴く。
コケモモの花
コケモモの花
火山帯
銘々羊雲
銘々羊雲?
山頂登山はこんな風?

15時たどり着いた河口湖口五合目には観光バスがずらっと並び、みやげ物売り場、喫茶店など世俗に満ち満ち、やっほー隊は浦島太郎の気分。15時15分予定より一つ早いバスで河口湖駅へ向かう。このバス往きと同じ運転手さん。それと気づかずに乗車した私に代わって、メガミータがしっかりお礼を言ってくれた。お詫びを言って下りるとき、ウインクしてくれた運転手の河野吉宏さん「お騒がせしました、アリガトウ」
 やっほー隊恒例の入浴は、大の温泉通メガミータご推奨の「開運の湯」へ。美人の湯と聞いてなお一層、まろやかに肌にしみこむ。露天風呂から見る空は晴れ晴れと、気分は極楽だ。板塀の向こうには、河口湖半で釣りする人や、湖上を走るボートが。
 河口湖駅にもどって車内宴会用のビールを買い込み、富士山特急で家路に着く。大月からの車内は込んでいて上高地帰りの三人組と相席になり、ウ〜ノさんといっしょに山のみやげ話に花が咲いた。「山頂登山なんかより断然いいよ!」というウ〜ノさんの言葉に私も大賛成だ。
 まさに落語のよう、私の粗忽話にはオチがあった。帰宅して荷物を出し、リュックを押入れにしまって、寝ようとした時「お弁当用に買ったおにぎりはどこに忘れたのだろう?」 ホームに置き忘れるというのも不自然だし、バスのキップは何度も探したはずのポケットに入っていたし……もしや……と思い、起き上がってリュックの中を見て大笑い、背中側の内ポケットから、ペシャンコになった「うなぎご飯」と鮭のおにぎりが出てきた。たはは・・・ (文責;マリアン、写真&編集;ウ〜ノ)

後日談;やはり高さに対する肺とか心臓の問題ですかね。
1800mくらいまでの山ならもう少しさっさと登れると思うのでが・・・。平坦なところ(5合目)を歩いている時、半分寝ている状態にもなりました。寝不足もありますが、酸欠に近い状態で、ボーッとして寝ながら歩いていました。これを何とか克服しないと、高い山には行けませんね。 


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