| 【第2日・北岳登攀、大樺沢を下山】 | |||||||||||||||||||||||||
| ▽北岳山頂へ 満天の星は?朝焼けは?と前夜から楽しみにしていたが、午前3時をまわっても霧はついに晴れず。山頂でのご来光は断念する。夜明けを待って午前5時に肩の小屋を出発して山頂へアタック。肩の小屋から北岳山頂までは標準タイム50分。決して険しくはないのだが、そうはいってもガレ場はガレ場。西風が強烈では歩きづらいことこの上なし。バランスを取りながら用心して登る。 |
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| 午前6時前には山頂へ。30人以上がごったがえし、かつ視界も開けていないが、標高3192mを登り切った喜びは何物にもかえがたい。途中ですれ違った登山者から取材した結果、強風のなか八本歯のコルからハシゴ場を下山するのは危険と判断して、登って来た道を戻ろうと決断した。復調なったトーサンは不満の様子だったが、安全第一ということで合意に至る。午前7時前に肩の小屋に戻り朝食をとったあと、コーヒーなど賞味して英気を養う。 | |||||||||||||||||||||||||
| 山頂間近のガレ場にて | |||||||||||||||||||||||||
| 甲斐駒ケ岳と後方には八ケ岳が眺められた | |||||||||||||||||||||||||
| ▽嬉しがり 午前7時50分下山開始。下山を開始してほどなくすると急に霧が晴れ、視界が開けてきた。甲斐駒ガ岳、仙丈ガ岳、そして富士山…。次々と現れる勇姿にヤッホー紅隊は狂喜乱舞。下山する足を止めての大撮影会がはじまった。 気持ちが前に向かっていたメガミ〜タ、ショースケが先陣をつとめる。各人各様、楽しみながら復路を進む。 |
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| 得意の下りだとはいえ緊張の岩場 | |||||||||||||||||||||||||
| 名峰甲斐駒ケ岳をバックに大撮影会 | |||||||||||||||||||||||||
| 次回予定の富士山が後方にクッキリと | |||||||||||||||||||||||||
| ▽大樺沢二俣へ 前日に歩いた道をただ逆にたどっているだけなのだが、まったく新しい道を行くようだ。周囲の風景が見えると、同じ道がこうも違う印象を与えるものなのか!? 昨日目にした高山植物たちも明るい日差しのもとで見れば美しさを増す。黄色い花と青空のコントラストが冴えわたる。驚くべきは下山途中ですれ違う登山者の表情だ。眩しい日差しさらされているため、屈強の若者さえ息が上がっている。「へたっている」とさえ感じさせる人さえいるが、まだ午前9時台であるから決して出発時間が遅いわけではない。「今日登っている人達には、この青い空が恨めしく映るのだろうなあ〜」と思うと、「ヤッホー隊が雨の中を登ることができて良かった」と、前日の天気に感謝。右俣コースを進みお花畑を抜けると、雪渓の残る左俣コースを進む登山者の人影が目に入る。小さい点が綿々と連なり、まるでアリの行列のようだ。 |
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| ▽広河原へ戻る 大樺沢二俣で休憩をとったあと、広河原に向けスタート。雪渓の上を歩いて、ゆるゆると降りる。見下ろすと広河原の駐車場などが見えるので、距離が近いように錯覚。ただ、標高差1500mを一気の下山でもあり、足への負担に気をつけながら標準タイムよりも時間をかけて歩みを進めた。小屋を出発するときに、足の指にテーピングするのを忘れてしまったカズロフは、下山終盤で苦戦し悔恨の念にかられる。立ち仕事で脚力に自信がある千幸さんも、標高差1700m一気の下りで足の疲れが出たのか?二俣を過ぎてからはペースが落ちる。 最後の1時間はトーサンが足を痛めた千幸さんの荷物を背負い、男を上げた。 |
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| 午後1時半から2時にかけて順次、広河原山荘に到着。アイスクリームやビールで一息ついた。吊り橋を渡って、アルペンプラザ広河原へ向かう途中で、北沢峠行きのバスとすれ違う。東京に戻りガイドブックを調べてわかったのだが、バスに乗っているひとたちは仙水小屋に泊まって、翌朝に甲斐駒ガ岳に登山する一行だったと思われる。岩がむき出た独特の表情、山頂の美しいピラミッドの形から「ダイナミックな山」と評される甲斐駒ガ岳にも、いずれ挑戦したいものだ。各自感動と安堵を胸に、広河原に別れを告げる。芦安温泉で汗を流して北岳登山の疲れを癒した。甲府へと戻り新鮮な料理を楽しみながらの反省会では、誰もが雄弁であった。 | |||||||||||||||||||||||||
| (文責・写真:西南、写真・編集:ウ〜ノ) | |||||||||||||||||||||||||
| 花に囲まれた西南氏 | |||||||||||||||||||||||||