ヤッホー! と愉快な山仲間

第14回「 ツルリンと 蛇紋岩に
足を取られし 至仏山
」の巻

当日のデーター
日時:平成12年10月某日
天候:晴れ時々曇り
コース:池袋サンシャインビル⇒戸倉⇒鳩待峠(1591m)⇒オヤマ沢
   ⇒小至仏山(2162m)⇒至仏山(2228m)⇒山の鼻(1400m)
   ⇒鳩待峠⇒新宿駅西口⇒夕食
歩行時間:7時間40分
参加者;6名


紅葉の鳩待峠付近
山登りを始めて一年。そのご褒美にか?若い頃からの念願だった尾瀬への夜行バス一泊の旅となりました。
紅隊長は当日地方での仕事に山の仕度で仕事先へ。仕事が終わるやいなや新幹線に乗り、駅のコインロッカーに着物を預け、池袋バスセンターに駆けつけるという、例によって超ハードスケジュール。
夜行バスの中ではなかなか眠れない。トーサンが眠り薬を取出し、チビリチビリ・・ウ〜ノは嬉しくて興奮してるのか消燈時間がすぎてもおしゃべりを止めない。 たまらず隊長が幼な子を諭すように「朝が早いのでもう寝ましょ!」と、眠り薬も効いてきてやっとこさ高いびき。
翌朝4時戸倉スキー場着。 山の清らかさと、まだ日も射さない明方とあって心地よい寒い。ここでマイクロバスに乗り換えて、鳩待峠へ5時着、まだ夜明けは来ない。暗さと寒さの中、山小屋のけんちん汁の湯気が暖かく、マイタケおにぎりをほうばりながらの朝ご飯が美味い。
小至仏山
至仏山に向う
6時やっと明るくなったのにあわせ至仏山にイザ出発!!
道は広く景色も良く気分上々。雲海の中に高い山々の稜線が、青墨で描いた墨絵のように実に美しい。そうかと思えば、木々は色ずき赤、黄、緑と、まるで友禅の裾模様。
いつもの山登りのペース配分はどこへやら、眼下に見える景色に立ち止まっては、感嘆の声を上げることしきり。小至仏山を経て至仏山に9時着、予定では山の鼻へ下山。
だが帰りのバスの時間にギリギリいっぱい、間に合うかどうか。
登山3回目のコハダ姐さんの体力が心配。このまま来た道を下山するのか?
しかし尾瀬ヶ原には行きたい!! その時わが心優しき山男達が・・・・
トーサン「僕がコハダ姐さんのザックを持って下りましょう」と(そうだった。私も初めての登山の時は持ってもらったっけ)、 カズロフ「私が姐さんについてゆっくり下山しますから皆さん先に下りてください」と、このお言葉に甘えて山頂での休みもそこそこに、山の鼻に向かって下山が始まる。さあ時間との戦いだ!
至仏山岩場
至仏山山頂
至仏山から山の鼻への下山道は尾瀬ヶ原を真下に見て、まるで尾瀬ヶ原の懐へ飛び込んで行くような感じがする。長い木の階段を下って行くと、途中から蛇紋岩の急な斜面、この蛇紋岩のよくスベルこと滑ること。鳴虫山で膝を傷めたウ〜ノも、先達を務めながら後から来る鍛えなきゃ組紅隊長、浜たん)の足元を注意し、わが身の足にも気をくばり、イヤー大変な事!! 二つのザックを背負ったトーサンもバランスを崩し、珍しく2回もツルリンスッテンドスンコロリン。思わずひやりとした場面も・・・。
やっと下りてきた尾瀬ヶ原は夢にまで見た木道。 「ア〜ッ、これがオゼッ!!」
僅かな休憩の後、鍛えなきゃ組は先に鳩待峠バス停へ。 ウ〜ノは万一に備えて、後続隊を待つ(ここでも山男の優しさを感じる)。 着きました、着きました。それも予定時間より30分も早く。後続隊のウ〜ノも、カズロフも、そして我々の心配もよそにケロッとしてコハダ姐さんも元気に到着。カズロフに「大変でしたでしょ」と一声かけると「イエイエ、ただただコハダ姐さんの身体が、気がかりで・・・」
ホッとして暖かいコーヒーなど飲みながら帰りのバスを待つ。
山男の優しさに助けられて成し得た、至仏山登山でした。  文:浜たん、写真:トーサンウ〜ノ
尾瀬ケ原燧岳を背に
遠く燧岳

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