ヤッホー! と愉快な山仲間

第1回「心はいつも夕日が滝」の巻


(パン)頃は平成11年6月某日朝まだき、高層ビルの立ち並ぶ新宿バスターミナルに現れし 美女と山男2人。この美女は誰あろう、講談界の猿之助と呼ばれし女流講釈師神田紅なり〜ぃ。(パパン)
その日ののいでたちいかにと見てやれば〜、黒スケスケメッシュのツバ広帽子を目深かにかぶり、淡い紅色の 長袖シャツをしゃきっと着こなし、襟には絹のスカーフをキリリと結び、手には真白き純綿の手袋をはめ、まさに念入り万全やり過ぎとも思える日焼け対策を施せり〜ぃ。(パンパパンパン)
発車1分前、山行き新顔の二人、息荒げようよう彩の国から馳せ参じせしが、紅とベテラン二人は焦りと怒りと安堵のゴッチャの表情にて迎えたり。
 紅隊長、一同を従え意気揚々と高速バスに乗り込み奥へ奥へと進むや、どっかと座席に腰を下ろしたる。 バスは一路相模の国、乙女口へとひた走る。(パン)
車内は握り飯をほお張る者あり、また眠りにつく者あり。
わが紅隊は周りの迷惑省みず、のべつ食べるやらしゃべるやら、さながら幼稚園の遠足のごとし。 (パンパン)
乙女口に降り立つや、紅隊長、アルプス・ヒマラヤにでも登るかというMILLEのザックからやおら取り出したるは、幅1寸ほどの布テープ。紺色のズボンの裾をグググィっとたくし上げ、純毛の靴下をズリッと脱ぐや、その白くふくよかな足首にシンチョウ且つニューネンにギシギシとテーピングしていく。 (パン)
某国営放送の番組「はじめての山歩き」に出演せし折り、疲労や捻挫防止に効くと教えられているから、あくまで忠実にこれを実行するなり。 エイエイオ-の掛け声も高らかに、いざ金時山に向けて出発〜ぅ。(パンパパンパン)
「心はいつも夕日が滝」はこれからが面白い!     ( 作;紅命晃士 )


乙女口
作戦会議
      乙女峠にて作戦会議     
乙女口にていざ出陣   
南の入沢で 夕日が滝にて
   南の入沢のせせらぎに涼を求める  
夕日が滝にて       

当日のデーター
参加者;5名
歩行時間;6時間
紅歩数:23,493歩
コース:乙女口⇒乙女峠⇒長尾山⇒金時山頂⇒夕日が滝
⇒地蔵堂バス停

温泉付き日帰りトレッキング

 「山の空気を吸って森林浴でパワーをもらっています」と目を輝かせる紅。
登山のきっかけは2年前。久しぶりに登った山が神奈川の大山。しかし、突然降り出したヒョウに山の恐ろしさを体験した。
 その後、NHKの番組「初心者の山」から声がかかり、奥多摩の三頭山に登ったところ、今度は疲れ果てて「身体がなまっているのを思い知らされた」以来、山の魅力にはまり、月1回紅ファンと温泉付き日帰りで、関東の山を踏破している。
7月には初めて泊まりがけで雲取山に挑む。トレッキンググループ「ヤッホー紅隊」なる会名も付き、自由参加の仲間は老若男女10人。「登りは持久力、下りはリズム、下りのコツを身体で覚えるのに2年かかりました」この5月連休に登ったが疲れ知らずだったという。
「芸も山も準備が必要で、引き出しをいっぱい持っていたほうがいいのです」
昭和54年に神田山陽に入門し、来年は25周年を迎える。持ちネタは百ほどになる画、集大成して紅十八番をCD,ビデオ化する予定。「山と同じで2度3度やってみると全く違ったものになっています。ここで一区切りをつけて新しいモノに挑戦したい」と意欲を見せる。 ---2001.5.19東京新聞 悠遊サロン名流より--