ヨーロッパの皆既日食で盛り上がった夏も終わり、いよいよ今年の秋の夜空は「木星」と「土星」の天下だ。
天文誌「スカイウオッチャー」10月号は、やはり表紙からこの二大惑星の迫力あるイメージ画で始まり、巻頭特集では両惑星のプロフィルや発生メカニズムなどを、判りやすく説明してくれている。思い起こせば、世界初の女性宇宙飛行士テレシコワさんが「私はカモメ」と名文句を残したのは、私が11歳の時だった。それまではキュリー夫人に憧れて科学者になるつもりだったのが、とたんに宇宙飛行士に進路変更してしまったのだから、彼女が私たち世代に与えた影響は大である。ちなみに向井千秋さんは私と同い年。勿論その後の人生は、向井さんは医者になった上に2度の宇宙飛行を実現し、私は思わぬ軌道に乗って講談師になるという、比較するのもおこがましい違いがあるが・・・。 |
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そんな訳で、現在でも「宇宙開発」には少々のめり込んでいて、6年前からは科学技術庁参与を委嘱され、〔財)宇宙フォーラムの理事も務めさせてもらっている。だが、天文の方は全くの初心者。写真やイラストが多くて読みやすいこの雑誌は、強い味方である。講談師として興味深いのは「星座博物館」のコーナー」。季節ごとの星座の物語、ギリシャ神話が載っていて参考になる。私が星や宇宙へ思いを馳せる時、いつも聴きたくなるのはホルスト作曲の「惑星」。その中で、木星には「快楽をもたらすもの」土星には「老年をもたらすもの」というサブタイトルガ付いている。今秋はこれらを聴きながら「木星」と「土星」を観るのもご一興。気分転換と安らぎが得られること請け合いだ。 |