| おりじなる |
演題
|
初演又は初見
|
見どころ聞きどころ
|
落雁恋仇花
-阿部定の手紙ー
|
82年赤坂アート・
スペース
|
妖婦・毒婦と呼ばれた阿部定の情念を艶っぽく演じる |
鬼の角
(泉鏡花原作)
|
83年
上野本牧亭 |
鏡花の原文入り
鬼の角を手にしたとたん温厚な爺さんが怖ろしい鬼に変身する
|
義血侠血-滝の白糸-
(泉鏡花原作)
|
84年
渋谷ジャンジャン |
鏡花の原文入り
恋人であり恩人であった白糸に死刑を宣告する欽さん
|
高野聖
(泉鏡花原作)
|
85年
池袋スタジオ200 |
旅僧の背中を流しながら誘惑する妖怪にゾクゾクっとする |
旅僧
(泉鏡花原作)
|
85年
池袋スタジオ200 |
鏡花の原文が講談にぴったり合う |
真説桃太郎
(芥川龍之介原作)
|
87年3月
国立演芸場 |
お伽話と違って桃太郎の悪童ぶり |
近松の生涯
(石川耕士作)
|
87年3月
国立小劇場 |
近松門左衛門の心中づくし |
芋虫
(芥川龍之介原作)
|
87年4月
文芸座ル・ピリエ |
四肢も耳も口もつぶれ一個の肉塊となった老将(三笑亭笑三)と
若妻(紅)との異常な愛情
|
紅恋源氏物語
(紫式部1〜4条)
|
88年
上野本牧亭 |
鶴光師匠仕込み大阪弁の雨の品定め、
清純な夕鶴に対する源氏の想い
|
| マダム貞奴 |
89年12月
上野本牧亭
|
時節にあった風刺を混じえたオッペケペ節
貞奴が音次郎のことを回想して独り言を言う所
|
おおつごもり
(樋口一葉原作)
|
90年 |
おみねの罪をかばってくれた石之助のおもいやりにほろり
(この噺を聴かないと年が越せないというファンが多い) |
オドリマメ
|
91年10月
銀座十字屋ホール
|
椎名誠原作「喜びのうずまき」、独特の椎名誠語がおかしい
|
| 菅原天神記 |
92年5月
新宿永谷ホール
|
一を聞いて十を知り、十を聞いて百を知り、百を聞いて千万億を
知り、億の隣りは台所
|
| マリリン・モンロー |
92年7月
朝日ホール
|
金髪に絽の着物でのモノローグ講談、まるでそこに
そこにモンローが居るような錯覚を・・・
|
稗田の阿礼
(古事記)
|
92年10月
銀座十字屋ホール |
長く難しい台詞をよく覚えたなぁ |
| オードリー・ヘップバーン |
93年
銀座十字屋ホール
|
映画「ローマの休日」のヘップバーンを彷彿とさせる逸品
|
名君忠之
(夢野久作原作) |
93年12月
池之端本牧亭 |
家系を守ろうとする与一が姉妹と祖父を次々殺害する場面
久作独特のオドロオドロしさを忠実に描く |
| 水の江滝子伝 |
94年
|
石原裕次郎を世に出した女性プロデューサーのはしり
その華麗なる人生を描く
|
宇宙へ飛ぶ心
|
95年 |
ホルスト作曲の「惑星」をバックに星之助の案内でスペースシャトルに乗って太陽系を旅するというもの。 |
ロケットの歴史
|
95年 |
日本のペンシルロケットや、米ソのロケット開発などをかなり専門的な話を解りやすく解説してくれる。 |
| 中村天風伝 |
97年3月
東条会館
|
紅さんの母校修猷館の大先輩、世紀の哲人天風がどん底の状態から
インドの高僧と出会い救われ、悟りを開く
|
| 女優杉村春子 |
97年7月
お江戸日本橋亭
|
良き理解者・伴侶であった石山さんとの死別など多くの試練を
克服していった杉村さんの不屈の精神が伝わってくる
|
女衒 村岡左平次伝
|
98年11月
新宿永谷ホール |
紅さんが熱演した今村昌平監督の映画「女衒」のダイジェスト版
映画のシーンがフツフツと甦る |
風流線
(泉鏡花原作) |
99年11月
池之端本牧亭 |
大鉞の捨吉が巨山玉大夫の妻を惨殺する場面などで鏡花独特の
幻想的な描写に思わずゾクゾクする |
ねじれた記憶
(高橋克彦・原作) |
02年7月
お江戸広小路亭
|
静子が和夫の本名を聞いて驚きゲボゲボ吐く場面は強烈な印象を与える。本を読んで話の筋は判っているのですが、一人称で淡々展開する紅さんの語りによって、かえってその場の情景が浮かんで、話にグイグイ引き込まれていきました。(時宗評) |
仮名手本忠臣蔵誕生
(井沢元彦・原作) |
03年12月
池袋演芸場 |
大阪弁を使っての演出は、原作のこじつけとも思える話のスジを
より一層面白くする効果がある。天丼・鰻丼の歌の挿入など遊び心を駆使してお客さんを楽しませるこれぞ紅講談! |
ヒップホップでお冨さん |
04年4月
お江戸広小路亭
|
前段与三郎との出合いはいつもの講談、密会が露見して与三郎が切り刻まれたところで出たっ!彼のべーとーべんの「運命」をアレンジしたヒップホップ、紅葉、蘭のバックコーラスを交えドッブーン。度肝を抜かれた。さらに与三郎が島脱けしてお富と再会し殺されついに捕えられるところまで一気に持っていくところは流石である。しかしここからフィナーレが圧巻、今日の出演者が総出で春日八郎の「お冨さん」のヒップホップを高座一杯に踊り唄う |
| 高松 陵雲伝 |
04年6月
黒門町本牧亭
|
「日本赤十字の父」というから、話の舞台は明治が中心と思いきや、噺の前半は幕末。戊辰戦争で傷ついた人を、倒幕派・幕府軍わけ隔てなく看護した話、また幕末についても判るよい一席でした。(亀鶴評) |
| 古賀政男物語 |
04年10月
黒門町本牧亭
|
「青雲の志」編でしたね。母への思いを基調とした秀作。
三十分過ぎくらいまで、お得意のお歌が出ないので、どういう
ことかな、と思っていましたが、ためにためた形での、あの一曲『影を慕いて』を演られました。最高です。(目黒の鈴木評) |
ヒップホップ・で・鉢の木 |
05年4月
お江戸広小路亭
|
蘭,紅葉,陽司,紅先生へとつなぐリレー講談
そして修羅場のいざ鎌倉駆付けの段がヒップホップ
客席の拍手に乗って最高潮に・・・ |
| 女傑 高場 乱 |
05年9月
講談新宿亭
|
舞台は幕末から明治。幼少より男として育てられた女医高場乱(おさむ)は興志塾(後の玄洋社)を開き、頭山満ら血気盛んな男たちに日本の進路を学問を通して吹込む。全編を博多弁で語る |
たけくらべ
(樋口一葉・原作) |
05年11月
台東生涯学習センター
|
大黒屋の美登利が想いを寄せる真如にその想いを巧く表せない
格子戸を挟んで友禅の切れ端を渡そうとする。
勝ち気な美登利がしおらしくなる所を巧く演じている |
| 筑紫の女王-柳原白蓮 |
06年5月
黒門町本牧亭
|
7歳年下の帝大出の若き弁護士、宮崎竜介と駆け落ちし、新聞紙上に"夫への絶縁状"を掲載した当時としては飛んでいた女性 |
| 風林火山ー山本勘助 |
07年5月
黒門町本牧亭 |
立体講談として一門で演じる前の元ネタ
由布姫との別れ、NHK大河ドラマの内野聖陽の勘助が目に浮かぶ |
| 講談 夏目漱石 |
07年7月
四谷区民ホール |
鏡子夫人とのエピソードを軸に人間漱石を描く
映像とBGMを使った演出が説得力を増す |
NEW
花守り市長と桧原桜 |
08年3月
黒門町本牧亭 |
一市民の短歌が元で、桧原桜が助かった心温まる物語 |
| 古典 |
演題
|
初演又は初見
|
見どころ聞きどころ
|
松井須磨子
(神田山陽作)
|
82年8月
上野本牧亭 |
抱月と須磨子とのいちゃいちゃぶり |
| 黒田節の由来 |
83年3月
上野本牧亭
|
酒の呑っぷりのいいところ、講談の後は得意の日舞 |
牡丹燈篭
-お札はがし- |
83年8月
上野本牧亭 |
伴蔵が女房お峯にあれは実は幽霊なんだと証す、
お峯の智恵で幽霊から百両金をせしめる
|
牡丹燈篭
-栗橋宿- |
84年9月
上野本牧亭 |
浮気をきびしく問い詰めるお峯と平謝りの伴蔵
山陽師との息がぴったり。
|
女義士伝
-堀部弥兵衛の妻-
|
86年12月
池袋演芸場
|
百姓から夫弥兵衛を助けて侍に出世させる |
乳房榎
(三遊亭圓朝作)
|
87年10月
板橋松月院
|
絵師菱川師宣の妻が浪江と不倫の末、夫を亡きものと
するが・・・・
|
白小屋政談
-二代目紀文-
|
87年 |
みかん船で一代目紀文を築いた財産も、二代目が花柳界で
遊び放題、山陽師の若い頃を彷彿とさせる
|
お富与三郎
-仕置き-
|
88年4月
国立演芸場
|
情事の現場を見つかって与三郎が切り刻まれる場面 |
赤穂義士伝
-南部坂雪の別れ-
|
88年11月
国立演芸場
|
こみ上げる兄弟への思いを抑えて
蔵之助が残した血判状を読み上げる戸田の局
|
| 伊達家の鬼夫婦 |
90年
上野本牧亭
|
すごい形相と大声を張り上げて夫を鍛える |
| 鉢の木 |
90年 |
修羅場の名調子、佐野源左衛門がマッハ2のスピードで
北条時頼の元へ駆けつける
|
| 春日局 |
90年 |
耳元で竹千代(後の家光)が「言うこと皆忘れました」と、
家康公は良いお世継ぎが出来たと喜ぶ
|
お富与三郎
-木更津の出会い-
|
90年2月
国立演芸場 |
隣りの座敷を覗いた与三郎とお富の目と目があってビビビッ |
真景累が淵
-豊志賀の死-
|
90年8月
浅草演芸ホール
|
幽霊は元々美人であるという、美人の紅さんの幽霊は迫真
豊志賀の顔が段々崩れてくる様子を見事に描く
|
お富与三郎
-与三郎殺し-
|
|
シマ抜けして赤馬の親分を殺してきたことを知ったお富
邪魔になった与三郎を・・・
|
| 真田幸村の大阪入城 |
91年 |
修羅場で踊る、振り入り講談 |
お富の貞操
(神田山陽作)
|
92年
銀座十字屋ホール
|
芥川竜之介の原作を女流講談に脚色したもの |
天明白浪伝
-むささび三次-
|
92年
朝日ホール |
亭主に聞かれているとは知らずにタタキ(男のタマを叩く)
の話をする
|
| 越の海勇蔵 |
92年4月
銀座十字屋ホール
|
チビの越の海が髷ワザで谷風と雷電を負かす |
白小屋政談より
-髪結い新三(前)-
|
93年8月
池之端本牧亭
|
歌舞伎でお馴染みの永代橋での名セリフに
「いよっ、紅」と客席から声がかかる
|
白小屋政談より
-髪結い新三(後)-
|
93年
池之端本牧亭
|
源七親分に向かって威勢のいい啖呵を切った新三だが
長屋の大家長兵衛の方が数段役者が上
|
笹野名槍伝より
-海賊退治-
|
93年 |
西海灘衛門との海中での挌闘はシンクロナイドスイミング風の派手なゼスチャー入り |
| 宮本武蔵 |
97年7月
新宿永谷ホール
|
修業中に狼に襲われるが、狼の描写が面白い |
東海道四谷怪談
(鶴屋南北作)
|
97年8月
池袋演芸場
|
伊勢屋の格助から夫伊衛門に騙されていたことを知らされた
お岩さんの心理描写が素晴らしい
|
義士銘々伝より
-赤垣源三徳利の別れ
|
97年9月
お江戸日本橋亭
|
源三が兄との別れの酒を酌み交わす場面、実はご返杯と
言っては一人で呑んでしまう、陽気に演じているが別れの辛さ
を紛らそうという気持が伝わってくる。
|
白小屋政談より
-八五郎裁き-
|
97年10月
池之端本牧亭
|
悪党新三が意外にも大岡越前の前で真実を・・・・ |
桂昌院
|
98年6月
お江戸日本橋亭 |
醜女お玉が三代将軍家光公の世継ぎを懐妊し、寵愛を
受けるとは・・・・まさに玉の越し |
実録累物語
|
98年7月
池之端本牧亭
|
与平の悪事がその娘に祟る・・・・ |
白小屋政談より
二代目紀伊国屋文左衛門 |
98年10月
お江戸日本橋亭 |
一代目が築いた身代を使い果たし、なけなしの六文で
味噌と菜っ葉で大晦日を妻おしまと・・・・ |
| 塩原多助 |
99年4月
お江戸日本橋亭 |
自殺をしようと思い詰めた太助が、「じゃぁ、お金は人の役に立てよう」と橋の欄干に置いて、まさに死のうという時に、後ろから羽交い締めにされ、その人を泥棒と勘違いする・・・
川に捨てられた草鞋や粉炭を拾い集めて人のため世のため
に役立てた、リサイクル講談でもある。 |
天保水滸伝より
-潮来の遊び- |
99年9月
池之端本牧亭
|
女郎買いで堅物若旦那の大変身と置屋のやり手婆が絶品
とにかく明るく愉しい紅講談の真骨頂! |
| 蒙古軍記 |
00年7月
池之端本牧亭
|
「元の国書」の解説をレポーター神田紅が大学教授にインタビューする形式で講談は始まり、文永・弘安の役の様子を史実になるべく忠実に私見を交えながら解説。弘安の役の台風の規模、神風の由来、物議をかもした発言の神国とは何かまで追求した娯楽を超えた学術性の高い内容になっている。(カズロフ記) |
赤穂義士伝
-大高源五義士と俳人-
|
00年12月
池袋演芸場
|
みすぼらしい姿の源五に基角がそっと羽織を着せてやる場面や討ち入りの時源五と基角が俳句をやり取りして最期の別れを惜しむ場面にホロッとくる |
| 黒田騒動 |
01年9月
池之端本牧亭
|
加賀騒動、伊達騒動に並ぶ日本三大お家騒動
八重姫が兄長政の卑怯な仕打ちの罪を贖わんと逆さ磔(はりつけ)になって城井谷の人々を救おうとする・・・ |
赤穂義士伝
-二度目の清書-
|
06年12月
池袋演芸場
|
寺坂の口上義士の名前読み上げが見せ場 |
NEW 立体怪談
真景累が淵
-豊志賀の死-
|
07年8月
池袋演芸場
|
実録累物語を加え「累3夜」として公演、二代目山陽譲りの脚本力・演出力で
弟子の紅葉・蘭との息もぴったり
|
他30余席