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映画・芝居

デビュー作「祭の準備」

紅さんは早稲田大学在学中から演劇研究会に在籍しそれが為か同大学を中退され、文学座養成所に入られ卒業した後、市原悦子さんの付き人を経て女優となり、舞台「津軽三味線ながれぶし」、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」、映画「祭りの準備」などに出演されました。

    85年の巨匠今村昌平監督の「女衒」では緒方拳さんや倍賞美津子さんと共演され、紅さんは娼婦役でヌードになったり、笑いを取る大事な場面でもしっかり演技され、助演女優賞にもノミネートされました? また93年10月公開された「行楽猿」(イワモトケンチ監督)は、生活コラムニストの神足裕司(こうたり・ゆうじ)氏が映画初出演したことでも評判になりましたが、紅さんも「女衒」以来久しぶりの映画出演で難しい役でしたがなかなか好評でした。
    舞台では92年は服部ケイさん演出の「稗田阿礼」で主演、岡田真澄さん、有田麻里さんと競演しています。女優としてこれからも出演して欲しいものです。
「女衒」より


一方西日本新聞で毎週木曜日に連載されていた「紅のシネマ講釈」(1993年の3月で終了した)では、寄席や講演の合間を縫って毎週3本以上の封切り映画を観ては、切れ味のよい映画評論を10年以上も書いてこられました。この実績が買われ日刊スポーツ映画大賞の選考委員として、初年度からずうっと担当されていますが、90年と92年の原田芳雄さんの主演男優賞や、昨年杉村春子さんの主演女優賞の時のように、賞の決定を左右する次のような貴重な発言をされていました。 「男なら原田さんのようであってほしいと思う」「原田さんが万感の思いを込めて“愛の賛歌”を歌うラストシーンは涙が止まらなかった」「杉村さんは年齢をいくら重ねられても、表に出す“顔”が変わらない。
あの凄さに勝るものはありません」

    96年12月5日第9回日刊スポーツ映画大賞が発表されました。助演女優賞にShall we danceの草村礼子さんが選ばれましたが、紅さんは「ダンス教室の場面にリアリティを持たせたのは草村さんの力、コツコツと一人芝居を続けてきた実力を示した」と評している。
    今年一番の話題作で無名のバイプレイヤーぶりに着目し、その評価を一段と盛り上げ、作品の本質に鋭く迫る紅さんの慧眼の淒さに感心する。昨年の杉村春子評に続いてますます冴え渡る含蓄ある評言に、年の終わり紅映画評に接しないと年を越せないのです。(辛口さん)